ポルシェ911　993型

自分らの世代にとっていかにもポルシェといえば、丸目ヘッドライトがピョコンと飛び出した初代901型から、3代目964型まででしょうか。漫画でもよく出てくるのもこの911のターボ（「湾岸ミッドナイト」のブラックバードなど）。それ以降のポルシェ911はデザインが大きく刷新され、さらに電子制御化が進んで扱いにくさはもはやなくなってしまいました。しかしスタイリングはだいぶ変わりながら、依然として空冷エンジンを搭載していた過渡期のモデルがこの993型です。かつての911ほど扱いにくくも無ければ伝統にこだわった古いデザインでも無く、しかし空冷フラット6を積んでいて、車内のタイト感は901～964までと同じ。ハーム・ラガーイと英国人トニー・ハッターがデザインしたこのクルマは、トラクションと強烈なトルク、新たにダブルウィッシュボーンとなったリア・サスペンション、見事なパッケージングと実用性で最高の賞賛を浴びました。もちろん、エンジンのフラット６の極上サウンドも健在です。クラシックなダッシュボードとフロアにヒンジを持つオルガン式ペダルを使っているこのクルマが、当時としては最新技術を満載したスーパーカーであり、ABSやパワーステアリング、電動アシスト付きのシートやウィンドウやルーフ、そしてセンターロック、アラーム、ツイン・エアバッグ、さらに本革のトリムを備えています。製造されたのはわずか5年間。販売車両も少なくなってきているこのお車お求めやすい価格で売却を考えています。気になる方は是非お尋ねくださいね。